昔々、遡ること明治44年、新潟県上越市に芝居小屋として開業した「高田座」は、紆余曲折を経て、日本で一番古い現役映画館「高田世界館」となり、今も古今東西の名作を35ミリ・フィルムで上映しています。また見るからに趣深い建物は、国の登録有形文化財や近代化産業遺産にも指定されており、見学ツアーが開催されるほどです。そんな日本の「ニュー・シネマ・パラダイス」で素敵な音楽が聞けたなら?そんな想いからこの企画ははじまりました。会場を運営するNPO法人「街なか映画館再生委員会」の上野さんと何度か話すうちに、シンガー・ソングライターのエミさんはピアノだし、漣さんはギターだし、二人を一度に観れるのは「あ、それ楽しいかも」ということになりました。高田漣さんは会場と名前が同じですしね。
さて、ここでお二人をご紹介しますと、まずエミ・マイヤーさんは、京都生まれのシアトル育ち、日本と海外でも活躍されている美貌の歌姫。まずどうしたって声が素敵ですね。暖かくてちょっとスモーキー、往年のジャズ・シンガーや70年代のシンガー・ソングライターを思わせる、心地よい歌声です。今年はデビュー10周年ということもあり、4年ぶりのアルバム「Wings」を6/12にリリース予定です。レオン・ラッセルの名曲”A Song For You”のカバーも収録しているそうですよ。一方の高田漣さんは、弦楽器なら何でもいけちゃう真のギター・ヒーロー。もはや言うまでもないですが、日本を代表するフォークシンガー、高田渡さんを父に持ち、細野晴臣さんや星野源さん、くるりやYMOのサポートとしても大活躍する素晴らし過ぎるミュージシャンです。そしてソロではギターテクはもちろんですが、その味わい深い歌声とユーモアあふれる歌詞、人柄にも注目して頂きたい。3月にアルバム「FRESH」をリリースされたばかりで、これまたなんとも気持ち良すぎる傑作です。そんな二人のグッドミュージックをあの素晴らしい建物で聴けるなんて、なんてこった!今だったら新幹線があるから、東京から日帰りも可能ですよ、お客さん。でも本当は一泊してもらって、レトロな街並みや建物、海の幸や日本酒も味わって頂き、温泉にも入っちゃって、高田世界館を含めた上越市の魅力を存分に味わって頂きたい。そんな気持ちで土曜日の夕方開催にしました。どうぞ、みなさん、お待ちしております!
高田漣(たかだれん) 音楽家、プロデューサー、作曲家、編曲家、マルチ弦楽器奏者、執筆家。 1973 年、日本を代表するフ ォークシンガー・高田渡の長男として生まれる。少年時代はサッカーに熱中し、 14 歳からギターを始める。 2002 年、アルバム「 LULLABY 」でソロ・デビュー。現在まで 6 枚のオリジナル・アルバムをリリース。自身の活動と並行して、他アーティストのアレンジ及びプロデュース、映画、ドラマ、舞台、 CM 音楽を多数担当。 2015 年、父・高田渡の没後 10 年を機にトリビュート・アルバム「コーヒーブルース~高田渡を歌う~」をリリース。 2017 年、オリジナル・アルバム「ナイトライダーズ・ブルース」をリリースし、第 59 回 日本レコード大賞 優秀アルバム賞を受賞。 2019 年 3 月には 7 枚目のオリジナル・アルバム「 FRESH 」をリリース。 http://www.rentakada.com
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